
合気道は、古流柔術、剣術、槍術の奥義を極めた故植芝盛平翁がさらに修練を重ねて創始された武道です。
相手の力に逆らったり、力と力で争ったりせずに流れるような体捌きで一触相手を制するのが合気道の技であり心です。その動きや技と心は実に理にかなったものです。
「氣」とか「氣の流れ」と言った精神的なものを重要なものとしています。自己の氣を充実させて相手と争わず自然の境地に至る事を目的としています。
合気道の特徴
☆合気道は禊の武道とも言われます。腕力はとても暴力的で防衛本能から相手の力に反応し争い
となります。まさに心と心、身体と身体の関係は「相手とは鏡」の状態です。そこで争わずの
理合を追求することは精神面に大きく影響します。
きちっとした理合の基での稽古は気持ちが良く笑顔のもとになります。
☆合気道の丸い捌きは相手を思いやる心から来ています。そのため老若男女、身体に合わせて
稽古が出来ます。
☆合気道には試合が有りません。技の繰り返し稽古を通して心身の鍛錬を行います。この事を
合気道では「うまずたゆまず求める」と表現し稽古を始めたら長く続ける事の大切さを伝え
ています。
青少年の健全育成に
子供クラスでは武道の理念を伝えるため日本武道協議会制定の子供武道憲章を読んでから稽古
を始めています。以下、本文を示します。ご参照下さい。
こども武道憲章
武道は、日本古来の武勇を尊ぶという精神を受けつぎ、長い歴史の中でつちかわれ、発展してきた伝統文化です。
武道は、礼儀正しさを身につけ、技をみがき、心身をきたえ、りっぱな人になるための修業の方法です。
わたしたちは、技の稽古や試合の勝ち負けだけを目的にするのではなく、武道を正しく理解して、このすばらしい日本の伝統文化を大切にしなくてはなりません。
これからも武道を愛し、修業を続けていくために、わたしたちが心がけなくてはならない事を「こども武道憲章」として掲げ、これを守ります。
第一条(目的)
武道は、技をみがくことによって心身を鍛え、強くたくましく、勇気と 思いやりと正義感をもった、社会に役立つ人になることをめざします。
第二条(稽古)
稽古するときは、先生の教えや礼儀を守り、基本を大切にし、技だけではなく、心と体も共にきたえるよう一所懸命にはげみます。
第三条(試合)
試合や演武では、ふだんの稽古の力を出しきってがんばり、勝ち負けや結果だけにこだわらず、節度ある真剣な態度でのぞみます。
第四条(道場)
道場は、技をみがき、心と体をきたえる場所として、規則や礼儀を守り、清潔と安全を心がけます。
第五条(仲間)
道場の仲間を大切にして、お互いに協力し、はげましあいながら、楽しく稽古し、さらに多くの仲間をつくります。
二〇〇四年九月十六日制定
日本武道協議会
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